オリジナルはPC-8801mkIISR版で、MSX2にも移植されています。
コンシューマーではPCエンジン SUPER CD-ROM2版、セガサターン版、プレイステーション版などが出ています。
自分がプレイしたのはPC88版ですが、ACT.1とACT.2で構成されています。
本来の構成はACT.1~5の五章構成だったらしく、開発期間が長期化するとの理由で未完で発売されています。
当時は続きが発売されると信じていましたが、結局発売はされず、コンシューマー機で発売されたもののみACT.3~5をACT.3として再構成させ、ACT..1~3の三章構成で完結させたらしいです。
(まあ、それでもPC88版はディスク5枚組という大作だったわけですが…)
このゲーム、「ブレードランナー」の影響を受けているようで、演出がとても似ています。 設定も似ているところがありますね。
ストーリーは、人間を殺しその人物と入れ替わって潜伏しているアンドロイド「スナッチャー」と、捜査官(主人公ギリアン)との戦いを描いています。
主人公が記憶喪失で、いかにも訳ありなんですが、結局それらが明らかになる前に未完になっていたので、PC88版はとても消化不良な感じでしたね。
最近になってようやくPCエンジン版をプレイできたので、気になっていた伏線は何とか回収できましたが、ACT.3の展開が早すぎてちょっと物足りなかったです。
システムとしては、コマンド選択のアドベンチャーゲームですが、入力待ち中もキャラの目が瞬いたり、ネオンが切り替わったり、全体的にマルチタスクで動いていて、当時としては完成度の高いゲームでした。
さすがアーケードゲームメーカーだと当時は感心したものです。
ゲームの難易度としては高くはありませんが、随所にFPSもどきのゲームがあって、これで失敗するとゲームオーバーになってしまいます。
本部に練習ができる場所がありますし、ゲームとしてはモグラたたきなので激ムズではありませんが、いきなり始まったり、障害物があったりしてあわてるとゲームオーバーです。
まあ、当時はゲームオーバーなんて当たり前なゲームが多かったので、それに比べたら親切でした。
今プレイしても楽しめる作品だと思います。
実はかなりグロい描写もあるため、プレイステーション版などはモザイクが掛かってたりします。
そういう意味では、(一応)完結しているPCエンジン版が一番完成度が高いということになりますね。