キャリーラボは熊本県のソフトハウスで、高い技術力を持っていました。
3Dゼビウスと呼ばれた「JELDA」、基本ソフト「C-DOS」、開発言語「BASE」「WICS」、ワープロ「JETシリーズ」、タイトーの名作アーケード「ちゃっくんぽっぷ」の移植、ナムコの「ギャプラス」の移植等…
「ギャプラス」にいたっては、こだわるあまりディスプレイを縦置きしてゲームをするという無茶なことまでやってくれました!
「スターライトアドベンチャー」はそんなキャリーラボの唯一のアドベンチャーゲームです。 (正確には続編の「スターライトアドベンチャー パート2」がありますが…)
ジャンルとしてはテキストアドベンチャーですが、画面上部に惑星図があり移動時の番号が記載されています。
画面はPC-8801ですが、自分はPC-6001でプレイしました。 (残念ながら画像が手に入りませんでした)
基本、移動アルファベット(NEWS)と数値、YとNでゲームは進行しますが、質問に答えるときなどはアルファベット等の入力が必要になります。
当時は単語を組み合わせて入力するアドベンチャーゲームが主流だったのですが、それに比べるとシンプルこの上ないゲームですね。
ただ、このゲーム難易度が高く、ちょっと選択を間違えただけでもすぐゲームオーバーになります。
今ならク○ゲーでしょうが、当時はそんな理不尽なゲームが当たり前でした…
自分はお世辞にもアドベンチャーが得意ではなく、購入したのはいいが全然解けなくて、友人に貸したらあっという間に解かれました 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
そんなのも今となってはいい思い出です…
このゲーム、PC-6001、FM-7、PC-8801、MZ-2000等、数々の機種に移植されています。
ゲームとしては正直微妙な内容ですが、すごいのは画像を見てわかるように、ひらがなを使っているということです。
実は、上に列挙した機種の中でひらがなを標準で表示できるのはPC-6001だけです。
それ以外のパソコンでは半角カタカナしか表示出来なかったのです。
画像を見るかぎりだと、グラフィック画面にひらがなとカタカナを表示しているようです。
半角カタカナはお世辞にも見やすい文字ではないので、ひらがなと同じサイズでカタカナも表示できるような作りにしています。
こういうところに力をいれるのがキャリーラボでした。
結局、時代の流れに勝てなかったのでしょうか、倒産してしまいました。
こだわりを持った職人だけでは会社としてはやっていけなかったんでしょうね… ( ;∀;)
そうそうこのゲーム、最後にちょっとだけグラフィックが表示されるんですよ♪